歯冠補綴(しかんほてつ=かぶせる治療)について 2014年4月から、「CAD/CAM冠」(キャドキャムかん)が保険適応になりました。届出&認可制になっていて、当院も取り扱いが可能になっています。作製は「和田精密歯研」に外注しています。 (2018年4月から、大臼歯まで適応が拡大されました) CAD/CAM冠の適応は小臼歯に限られます。複合樹脂のブロックからコンピュータを使って三次元的に削りだして作製します。製造法や材料の性質から、細かな色調の表現が難しい、厚みを持たせる必要から根の治療をした歯に限られる、などの制約があります。 とはいえ、保険適用により、負担が軽減されるのが大きなメリットです。 3割負担の場合、型取りのときに約3000円、装着時に約6000円かかります。 この機会に、保険外の歯冠補綴について記しておきます。 歯の色をした歯冠補綴治療のなかで、「陶材焼付冠」(メタルボンド)は歴史があり、安心できる治療方法です。貴金属製の骨組み部分を、鋳造によって作製し、その上にセラミックを焼付けます。手間と材料のコストがかかります。 最近になって、金属部分をコンピュータと3D(スリーディ)プリンタによって作る方法が実用化されました。それにより、かなりのコストダウンが可能になりました。レーザーによって金属を積層するので、「レーザーボンド」と呼ばれています。金属部分がコバルトクロム合金なので、これらに対する金属アレルギーがある人には使えません。 (注)CAD/CAM: Computer-Aided-Design/Computer-Aided Manufactureing |